手足口病は発疹が出るので跡が残らないかどうか心配になったり、悪化しているんじゃないかと不安になることがありますよね。
どのような経過をたどって症状が落ち着いて治癒していくのか経過を知ることで、現在の病状が理解できると思います。
今出ている発疹が今後どのようにかわるかがわかると安心できますよね。
手足口病の発疹の経過についてまとめてみました。
参考にしていただけたら嬉しいです。
手足口病の発疹の経過は?
手足口病ではウイルスの種類が何種類かあるので、どのウイルスかによって症状の出方も異なってきます。
小さな発疹が数か所出て終わる場合や全身に発疹が出る場合があります。
手足口病という名前の通り、手、足、口に発疹が出るのが特徴とされています。
しかし、最近では肘や膝などの汗のたまりやすい箇所や背中やおしりなどの広範囲に発疹が出る場合も増えてきています。
発疹や水疱が全身に出る病気はいくつかありますので、それらの病気との違いを知らないと見分けがつかなくなりますよね。
手足口病の発疹の経過としては、熱が出ると同時に発疹がポツポツと増えていきます。
ピークは3~4日で、かゆみが強くなり、ぐずりやすくなります。
このとき、掻いてしまうととびひになったり、家族など周りの人への感染の危険性が高くなりますので、注意が必要です。
かゆみを我慢するのは大人でもつらいですよね。
子どもの場合はなかなか我慢できなくてひっかいてしまうことも多いです。
ひっかき傷ができにくいように爪を切ったり、保冷剤をハンカチで包んだものや濡らしたタオルなどで冷やしてあげることでかゆみがすこしおさまります。
口の中の水疱も破れて、口内炎になり痛みも増えます。
口内炎の痛みから水分をとることも痛がって嫌がったり、かゆくてぐずったりするので、看病しているお母さんたちも疲れのピークになりますね。
ピークを超えると、5日目位から徐々に茶色くなり、発疹が減っていきます。
約1週間から10日で治るとされていますが、個人差があり1か月以上完治までかかる方もいます。
手足口病は発疹だけのときもある?
手足口病では熱が出ると同時に発疹が出始めるとか書きましたが、発熱するのは3分の1くらいの人で、高熱がでることはあまりありません。
かゆみや痛みがあってもうまく伝えられないこともありますので、客観的な症状としては発疹だけがあらわれているようにみえることもあります。
熱が出ていないから手足口病ではないと自分で判断するのではなく、病院を受診しましょう。
発疹が出る病気は手足口病以外でも、水ぼうそう、じんましん、突発性湿疹、ヘルパンギーナ、麻疹(はしか)など様々な病気があります。
しっかり小児科の先生にみていただいて判断してもらったほうが安心できますよね。
手足口病の発疹の薬は?家でのケアは?
手足口病は特効薬などはないため、症状に合わせた対処療法が中心となります。
お子さんの症状に合わせて適したお薬を処方してもらいましょう。
よく出るお薬としては炎症を抑える抗炎症剤として抗ヒスタミン薬があります。
口内炎にはイソジンなどのうがい薬で口の中の消毒を行います。
家でのケアとしては、水分を十分補給するようにしましょう。
口内炎の痛みが強いと水分がとりにくいことがあります。
そうなると脱水になってしまう危険性がありますので、おしっこがちゃんと出ているか。
量が少なくなっていないか、色がいつもより濃くなっていないか、ぐったりしていないかなどをチェックしましょう。
食事は柔らかく薄味の食べ物にしましょう。
柑橘類やソースなど味の濃いものはしみたりしますので避けましょう。
水疱が破れるとウイルスも出てきますので、家族内で感染しないようにタオルを共有しない、手洗いをしっかり行うなど注意していきましょう。
まとめ
手足口病の発疹はどのようなものかわかりましたか?
口内炎は大人でもつらいですよね。
発疹だけでなく痛みやかゆみが伴うので看病するのも大変ですが、ピークを超えれば徐々に改善していきます。
症状に合わせて楽になるように対処してあげましょう。