子どもが手足口病に感染してしまったとき、自分への感染も心配ですよね。
子どもが元気になったら仕事にでたいのに、自分もうつってしまったらさらに休まなくてはいけないとなると家計へのダメージも大きいです。
できれば感染したくないけど、子どもの看病もしっかりしてあげたい。
どうすれば感染率を最小限にすることができるのでしょうか。
手足口病に大人がかかったときの初期症状や潜伏期間、予防方法などについてまとめてみました。
手足口病の大人の初期症状や潜伏期間は?
手足口病は一般的には夏から秋にかけて、1~4歳の乳幼児がかかる感染症です。
症状としては発熱後、口腔内を中心に、水疱疹・びらん・潰瘍が出現し、遅れて手足・下腿に水疱疹がみられます。
子どもの場合は38度以下の発熱が大半ですが、大人がかかると3割ほどが40度近い高熱になり、1~2か月後には爪がはがれてしまうこともあります。
こどもの手足口病同様、手足・口腔内の水疱をはじめ、頭痛や筋肉痛、悪寒といった症状もあり、こどもより大人がかかったときのほうが重症化しやすいので注意が必要です。
大人の手足口病の初期症状としては、高熱と口の中に痛みを伴う水泡ができます。
震えるほどの寒気と突然の高熱、高熱によって体の節々や筋肉が痛くなることもあります。
手足口病の潜伏期間は2~5日です。
潜伏期間中は症状は出ません。
子どもの熱が下がって、元気になってきたときに自身が高熱がでたり、発疹がでたら感染していると考えてよいでしょう。
手足口病の大人の予防方法は?
保育園など集団生活をしているこどもが手足口病に感染し、看病をしている親も感染するケースはすくなくありません。
こどもが手足口病になったら病院に連れて行って、ぐずる子を1日中あやして、食べられるもので栄養をとらせたり、親は休んでいられないですよね。
子どもの看病や寝不足、疲れがたまると免疫力が低下します。
免疫力が低下すると、普段はかからないような感染症にも負けてしまいます。
子どもの看病疲れは、ご自身も感染しやすい状態になっているということを念頭においてください。
手足口病の感染期間としては、症状が出てきてから2週間程度は感染しないように予防に努めたほうがいいでしょう。
排泄物には1か月程度はウイルスがいる可能性があるため、オムツ替えなど排泄物に触れる際には感染する可能性はありますので注意が必要です。
タオルを共有しないことや、マスクを着用することが大切です。
同じ食器や箸などを使わないようにしましょう。
しかし、感染を防ぐうえで一番重要なのは手洗いです。
正しい手洗いできていますか?
流水を使って、石鹸を使用し、指先・手の甲・指の間・手首までしっかり洗えていますか?
1回の手洗いに20秒~30秒程度時間をかけるべきなのですが、10秒以内で手洗いをすましている方が多いのです。
基本の手洗いがしっかりできていないと手に付着したウイルスを洗い流すことができません。
正しい手洗いをすることで、はじめて感染を予防できますので、今一度ご自身の手洗いについて見直してみましょう。
手足口病に大人がかかったとき仕事は?
大人が手足口病に感染した場合は、仕事は休んだほうがいいのでしょうか。
手足口病はくしゃみや咳などで感染する飛沫感染、ウイルスがついたものに触れて感染する接触感染があります。
ウイルス自体の感染力は弱いため、標準的な予防策をとっていれば、出勤することは可能です。
ここでいう標準予防策としては、手洗いうがいやマスクの着用、咳やくしゃみのときはハンカチなどで覆うなど咳のマナーを守ることをいいます。
飲食店などで働いている場合や受付業務、営業など多くの人と接する機会が多い職業の場合は職場に確認したほうがいいでしょう。
大規模な感染拡大を防ぐためにも人との接触は最小限にしましょう。
まとめ
手足口病は大人が感染すると、こどもよりも症状が重く重篤になる可能性があります。
家族間での感染を防ぐためにも手洗いうがいをしっかり行い、マスクの着用をこころがけましょう。
仕事も大切ですが、自身の体を一番に考えて行動しましょう。