お彼岸とは、いつ頃あるのか、どんな意味があるのかをご存知ですか?
お盆とは何が違うのか、お墓参りはどうするのかなど、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
私自身結婚して、いろいろと行事について考えていく中で知りました。
お墓参りの習慣がないと知らないことも多いですよね。
毎年の行事であり、年に2回あるお彼岸についてまとめてみました。
お彼岸とは何?どんな意味があるの?
彼岸とは、煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世のことをこちら側の岸で此岸というのに対して、向こう側の岸であるあの世を彼岸といいます。
あの世というと死後の世界で、まだ想像がつかないので漠然としているのでちょっと怖いです。
しかし、こちらの世界は煩悩や迷いに満ちているなんて面白いですし、悩みから解消されるのがあの世だと思うと少し恐怖心もなくなります。
お彼岸とはあの世のことをさし、この世とあの世がつながる期間で、この期間に行われる仏事のことです。
時期としてはお彼岸は春分の日と秋分の日を中日とする前後3日間を合わせた7日間のことです。
春分の日と秋分の日は昼夜等分になるので仏教でも重要な日とされています。
現世と来世が一番近づく日として、先祖の冥福を祈り、現存者の将来を守っていただくのです。
普段の生活では忙しさからお墓参りを忘れたり、先祖についても考える時間がなかったりしますよね。
お彼岸はいい機会となります。
春分の日や秋分の日が近づいたら、お彼岸であることを思い出し、お墓まいりの予定について家族で考えてみてはいかがでしょうか。
お彼岸の時期はいつ頃?正確には何月何日?
お彼岸は春分の日と秋分の日を真ん中にして、前後3日間の計7日間をいいます。
春分の日は3月20日か21日のどちらかになります。
秋分の日は毎年9月23日なので、3日前の9月20日から3日後の9月26日をお彼岸と呼びます。
暦の上では最初の日を「彼岸の入り」、春分の日と秋分の日を「お中日」、最後の日を「彼岸明け」といいます。
多くの寺院ではお彼岸に、彼岸会と呼ばれる法要を営みます。
お彼岸の仏事の由来は諸説ありますが、浄土思想が由来であるといわれています。
浄土思想で信じられている極楽浄土は西のはるか彼方にあるといわれています。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西側に沈む太陽を礼拝し、極楽浄土に思いをはせたのがお彼岸の始まりといわれています。
現在では、お墓参りやお寺をお参りして、故人や先祖を供養する仏教行事として定着しました。
お彼岸にお墓参りはする?
お彼岸に、お墓参りはする方は多いです。
一般的に日本では春秋のお彼岸、お盆、年末の計4回がお墓参りに行く習慣があります。
普段からお墓参りをしていればいいのですが、普段いかない場合は他の親族が来る前にお墓参りをしてきれいに整えておきたいものです。
きれいなお花や故人の嗜好品、新しいお線香を上げられるといいですね。
ご先祖様や故人を思う気持ちが一番大切ですので、心を込めてお墓をきれいにしましょう。
お盆は自分の先祖の霊を供養するもので、お彼岸は霊が現世に帰ってくるといわれています。
そのためか、雨の日や夜にお墓参りをすると霊に引っ張られるといわれており、もし一人でお墓参りに行くなら午前中が安心できるでしょう。
まとめ
あの世とこの世が近く感じる日、つながる日と意識するとなんだか怖く感じますが、ご先祖様の冥福を祈ることは大切です。
お墓参りも日常の忙しさから、つい忘れてしまうこともあると思います。
お彼岸という時期があることを意識して、これを機にお墓参りや先祖について考えてみましょう。