暑さが厳しくなってくると熱中症のニュースも増えてきますよね。
野外での活動で子どもが熱中症にならないか心配になります。
また、熱中症と似た症状で冷房病というものがあります。
冷房病は正式な病名ではありませんが、夏場のエアコンによる冷えずぎから慢性化することもあるので注意が必要です。
熱中症と冷房病についてまとめてみました。
熱中症はどんな症状?原因は?
熱中症は、高温多湿な環境に体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。
症状としては、顔のほてり、高熱が出る、ぐったりしている、反応が悪い、汗が止まらない、または汗が出ないなどです。
吐き気や頭痛、筋肉のけいれんが起きる場合もありますので、食欲がなかったりいつもと違う症状がある時は気にかけましょう。
原因は、環境による要因と身体的な要因、行動による要因の3つが重なった場合に起こりやすいです。
・環境による要因:気温が高い、湿度が高い、強い日差し、風が弱い、厚着をしているなど
・身体的な要因 :体調が悪い、高齢者や乳幼児、糖尿病などの持病がある、肥満、運動不足など
・行動による要因:激しい運動、長時間の炎天下での労働、水分補給がしにくい状況など
乳幼児では、車内に閉じ込められたなどの事故により死亡するケースがあります。
エアコンをつけていても後部座席には涼しい風が届かないことも多いので注意が必要です。
チャイルドシートも改良されていますが、普通の座席より熱をため込みやすく、蒸しやすいので、夏場は適時休憩し様子を確認するべきですね。
私は助手席のときはたまに団扇を使って風を送ってあげたりします。
冷房病はどんな症状?原因は?
冷房病は、冷房をした部屋に長時間いた時に、からだの体温調節機能がうまく働かず、自律神経の機能が乱れる状態になることをいいます。
症状としてはからだの冷えを感じ、だるさ、しびれ、むくみ、肩こり、神経痛、腹痛、食欲不振、便秘、月経異常、イライラ、頻尿などです。
原因は、冷房による冷えすぎや温度差によって起こります。
暑いときは血管が拡張して発汗し、からだの熱を放散させようとします。
一方、寒いときや冷たい風が当たっているときは、からだの血管が収縮して発汗を抑えて体温が下がらないようにします。
対応しきれないほどの寒さにさらされると、体の不調を招きます。
体温調節が適切に行われる温度差は一般的に5℃以内といわれています。
暑い屋外と寒い室内を行ったり来たりすると体温調節がうまくできなくなり、自律神経の乱れも生じやすくなって様々な症状を呈します。
熱中症や冷房病にならないためにはどうしたらいいの?
熱中症や冷房病にならないためにはそのような対策をとることがいいのでしょうか。
熱中症の対策については以前こちらで紹介したので参考にしてください。
冷房病の対策としては
・部屋の冷房の設定温度を28℃くらいにする
28℃でも暑いときは扇風機を併用することで部屋の空気が循環するので、エアコンの冷えた空気がいきわたるので効果的です。
・冷房した部屋に長時間いるときは、ひざ掛けや上着、靴下などで防寒する。
会社や公共施設など自分の判断で冷房の温度調節ができない場合は、衣服等で自身の体温調節をしましょう。
1時間に1度程度部屋の外に出て外気に触れることで、体を冷やしすぎないようにしましょう。
・軽い体操をしたり、暖かいものを飲食する。
体を動かすことで体を暖めたり、暖かいものや体を暖める効果がある食べ物等で体の中から暖めましょう。
まとめ
本来、夏は大量に汗をかく季節で、暑さで体力を消耗し、夏バテになることが多かったです。
現代は冷房の効いた環境で快適に過ごせる反面、暑さに対しての免疫がつかず、熱中症になりやすかったり、冷房のつけすぎで冷房病を招く結果となっています。
冷房病は放置すると年々悪化しますので、健康のためにも28℃設定で外気との温度差は5℃程度までにしましょう。
乳幼児は大人よりも敏感ですので、親が気を付けてあげましょう。