土用の丑の日ってよく聞きますよね。
土用じゃなくて土曜だと思っていたので、今日は土曜日じゃないのに何で土用っていうのだろうと不思議に思っていました。
丑の日なのに牛じゃなくてウナギを食べるというのもよくわかっていませんでした。
土用の丑の日が近づくと、お店では国産や中国産のウナギが並べられますね。
いったいどのような日なのでしょうか。
土用の丑の日についてまとめてみました。
土用の丑の日とは
土用の丑の日の土用は夏の土用のことであり、季節が夏から秋へ変わるのを助けるのが土用です。
土用とは、陰暦(旧暦)で、立春・立夏・立秋・立冬のの前の18日間をさします。
春は清明、夏は小署、秋は寒露、冬は小寒の後、13日目に土用に入り、それから18日で土用が明けて次の季節が始まります。
そして、その18日間のうちの丑の日が土用の丑になります。
土用入りの日が申から丑の間の場合は丑の日が2回あり、2回目の丑の日を「二の丑」といわれます。
ウナギを食べる習慣がある?
日本では夏の土用の丑の日に暑い夏を乗り切る栄養をつけるためにウナギを食べる習慣があります。
ウナギは豊富なたんぱく質や、蒲焼き1人前で1日の必要量の3倍も含まれるビタミンAをはじめ、B1・B2・E、カルシウム、鉄、EPA・DHAなど、優れた栄養素が高水準で含まれているスタミナ食です。
夏バテ、食欲減退防止の効果があります。
・平賀源内説
ウナギを食べる習慣についての由来には諸説あり、一番有力なのが平賀源内が発案したといわれる説でしょう。
江戸時代、売れ行きがよくないウナギ屋が、夏に売れないウナギを売るにはどうしたらいいかと、物知りで有名な平賀源内のところに相談に行きました。
源内は「丑の日に【う】のつく食べ物を食べると夏に負けない」といういわれからヒントをもらい、「本日丑の日」と書いて店内に貼ることをすすめました。
するとウナギ屋は大繁盛し、他のウナギ屋も真似るようになり、土用の丑の日にウナギを食べる習慣が定着していったのです。
・中国の五行思想(五行説)
万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなり、それらを敬う思想です。
以前は火~土が月の代わりにあり、●月〇日ではなく、火用の○○の日などといわれておりました。
その中で土用は基本的に土に感謝する時期であり、丑の日は田畑を耕すのに使われる水牛を休ませる日という意味合いがありました。
そのため、土用の丑の日は、田畑を休ませ、牛を休ませる日となり、土と牛にちなんで黒いものを食べるという習慣がありました。
本来は黒い野菜や黒い魚(鯉、鮒、ウナギ)などを食する日となり、ウナギ以外でも黒い魚やゴボウなどを食べればよかったです。
土用の丑の日は2017年はいつ?
今年2017年の夏の土用の丑の日は7月25日(火)と8月6日(日)です。
今年は2回あるのですね。
1回目を一の丑、2回目を二の丑といいます。
まとめ
いかがでしたかは?
土用の丑の日がどのような日なのかわかりましたか?
昔からの習慣や言い伝えには意味があり、調べていくと面白いですね。
今年の土用の丑の日にはぜひ、ウナギを食べてみましょう。